Japan Color認証制度とは
-印刷技術の標準化を推進し、印刷品質の安定と生産性向上を目指すツール-
Japan Color認証制度は、ISO国際標準に準拠し、日本のオフセット枚葉印刷における印刷色の標準である「枚葉印刷用ジャパンカラー」(以下、Japan Colorという)に基づいて認証を行うものです。
Japan Color認証制度は、平成21年10月にスタートした「標準印刷認証」と、平成23年9月開始の「マッチング認証」、「プルーフ運用認証」、「プルーフ機器認証」、平成29年5月開始の「デジタル印刷認証」からなります。
従来、出来上がった印刷物の良し悪しは顧客の目によって決められており、明確な基準がない中で印刷物は作成されてきました。印刷物の発注者、デザイナー、カメラマンなどからの色再現の要求に、印刷会社は度重なる修正や刷り直しで対応しているのが実情です。このような状況を生じているのは、印刷物作成に関しての標準的な基準がなく、認定する公の機関がないことが大きな要因となっています。そこで、発注者が標準的な基準値で指定した色を、印刷会社で適切に再現できることを一般化し、不要な修正や刷り直しを削減するために、Japan Color認証制度を創設しました。
この制度は、平成20年12月より検討を開始し、認証制度事業については(一社)日本印刷産業機械工業会(JPMA)が実施し、教育普及・調査研究に関しては(一社)日本印刷学会の協力を得ています。また、啓蒙普及については、(一社)日本印刷産業連合会及び全日本印刷工業組合連合会の支援を得るなど相互連携して推進しています。